【小説?】【ラノベ?】西尾維新さんのススメ
こんにちは。こんこです。
唐突ですが私、結構本を読むのが好きなんですけど、その中でも西尾維新さんの本をかなり好んで読んでます。
西尾維新さんといえばラノベに属するのか、純然たる小説に属するのかという議論がなされている人なんですけど、本人は「どっちでもいい」と言っておられるそうで。
ネットで調べてみたところ、一般的にラノベと普通の小説の違いが何なのかと定義するとすれば、挿絵があるかどうか、なんだとか。
そうするとほとんどの西尾さんの作品はラノベってことになるわけではあるんですけど、でも中にはまったく挿絵がないものもあるわけで。
私が特に大好きな、ってか一番好きな「伝説シリーズ」なんてまったく挿絵なんてないですしね。
まあそんなこんなで色々言われてる西尾さんですが、私が最初にこの人の作品に触れたのは「化物語」というアニメです。
なんかアニメの雰囲気が独特で、それでいて話も面白かったので原作を読んでみたんです。
そしたらその文章がすごく面白くて。
めっちゃハマりました。
世の中、いろんな作家さんが居て、いろんな表現をする人がおられますけど、この人のは独特だな、と。
で、化物語の他にも手を出してみて、気づいたら西尾維新さんのファンになっていたわけです。
化物語もそうですが、この人の考えるストーリーもかなり独特です。
上で挙げた伝説シリーズなんて、その最たるものじゃないかと思います。
よく地球の平和を守るために戦うヒーローの話はありますけど、地球と戦うヒーローなんて聞いたことがありません。
ヒーローを軍に引き抜くために、ヒーローが通ってた学校を丸焼きにして家族を皆殺し、とかかなりぶっ飛んでます。
二人の女剣士が幼稚園に乗り込んで園児を斬りまくるなんてのもありました。
この作品がぶっとんでるという特徴を伝えるために、敢えてグロい場面ばっかりを挙げましたが、もちろんそんなものは物語の一つの側面でしかありません。
緊迫する場面もあれば笑える場面もあります。
でもどの場面でも共通して言えることは、やっぱり表現の仕方。
上のようなグロいシーン、緊迫したシーン、日常のシーン、恐ろしいシーン、笑えるシーン。
ほんと、作者はどんな表情をしながらこんなすごい表現を作り出しているのだろう?とか考えてしまいます。
個人的に好きなセリフの例はこんな感じ(個人的に笑ったシーンです)。
疲れて動けない女の子が、布団まで引きずるために手を伸ばしてくれ、と言った主人公(空々空:そらからくう)に対してのセリフ。
「え?今そらからくん、引き摺っていくって言った?はっきりと言った?結果として、副作用として引き摺るとかじゃなくて、最初から引き摺るつもりで、それを主たる目的として、あたしに手を伸ばしてって言った?」
「言いましたけど」
魔法使いの女の子が阿良々木暦という主人公を生き返らせたときのセリフ。
「お!私のお蔭で無事に生き返りましたね、暦さん!よかったよかった、あなたが私の恵沢に与ることができて!さあ、初対面のあなたを、何の得にもならないのに生き返らせてあげたこの私に、惜しみない感謝と万雷の拍手を送ることを許しましょう!」
これに対して暦くんは「自分を生き返らせてくれたことを思えばなるほど、開口一番にお礼を言ってしかるべきなのかもしれなかったけれど、ひょっとするとあったかもしれない『ありがとう』の言葉は、まるで魔法のように、またたくまに溶けていった」という感想を持っています。
これらの文章を面白いと感じたなら、この人のアニメを観ている人にはもちろんのこと、西尾維新さんの作品に触れたこともないって人には、一度本を手にとってほしいと思います。
お勧めは、上でも挙げた伝説シリーズ。
このセリフはどちらも伝説シリーズのキャラのものです。
悲鳴伝、悲痛伝、悲惨伝、悲報伝、悲業伝、悲録伝、悲亡伝、悲衛伝、悲球伝、悲終伝の10巻で完結です。
このタイトル、並べてみたら共通してるものがあるんですけどわかります??