別に車とネギだからカーネギーってわけじゃないんです。
こんばんは。こんこです。
かなり長い間(1937年発売です。)大ヒットしてる自己啓発本で「人を動かす」ってのがあります。
正直、自己啓発本って好きじゃないんですけどね。
意識高い系を気取ってる人みたいで。
まあさておき。
著者は「デール・カーネギー」。
カーネギーホールを作ったアンドリュー・カーネギーとは違います。
で、この「人を動かす」が最近、超訳されたんですね。
超訳ってのは普通の翻訳をさらに意訳したもの。
簡単に言えば現代風にアレンジしたもの、といえるんじゃないでしょうか。
つまりかなり読みやすくなったってことです。
まずこの本を買うにあたっては、普通の紙で買うか、Kindle版で買うか悩みました。
私は基本的に電子書籍派です。
でもこういう本って一度読んでも意味がないですし、ちゃんと二度目を読むことを想定して、付箋をつけたりマーキングしたりするじゃないですか。
それが無いのが痛いかな、と思ってたんですけど・・・・調べてみたらKindleでも同じようなことができました。
文章に4種類の色からマーカーをつけて、メモ書きもできるようになっています。
で、Amazonに訊いたところ、ちゃんとそれらのマーカーなども同期されるので、機種変更したときでも大丈夫ですよ、とのこと。
というわけでKindle版を購入しました。
で、この超訳 人を動かすって本。
もちろん人を物理的に動かすってわけじゃないです。
関取みたいな話じゃないです。
どうやったら「相手が自分から動きたくなるように仕向けられるか」って本なんですね。
・相手の尊厳は絶対に傷つけない。
・相手を褒める。
・聞き上手になる。
まあ色々わかっては居るけど、なかなか実践しにくいことが書かれているわけです。
だって、ルールも守らない傍若無人な人間を褒めて尊厳を傷つけない、とかなかなかできませんよ。
でも、この本の主張では「だからといって頭ごなしに怒れば、余計に事態は悪化する」ということを前提として「ならばどうすればよいのか」というようなことが書かれているんですね。
他にも、どうでもいい議論をして勝ったとしても何が残るのかと。
あなたは一時的にいい気分に浸って、相手はあなたのことが嫌いになるだけだ。
だったらそんなときには勝ちくらいゆずってやれ、と。
これもなかなか難しいと思います。
ネットで書き込んだことを相手が反論してきただけでも、ムキになって言い返す人のほうが多いと思います。
まあこんな感じでビジネスや人間関係、家庭関係、いろんなところで役に立つ対人の仕方が書かれているんですね。
まだ一回しか読んでないので、また二回三回と読んでいきたいと思います。
印象に残ってるエピソードを一つ紹介。
会社内で、吸ってはいけないところで何人かの従業員がタバコを吸ってるのを社長が見かけたんですね。
そしたらその社長はどうしたか。
その従業員達に葉巻をを一本ずつ渡して「これを吸う時は外で頼むよ」と言ったんです。
タバコがバレて後ろめたさを感じてた従業員は、もうこの粋な図らいに彼に惚れ込んだといいます。
これが「てめえら!どこでタバコ吸ってやがんだぁ!?」と怒鳴っていたらこうはならなかったわけです。
これが「人を動かす」ということなんだな、とすごく感心しました。
掲載されているエピソードはこんなもんじゃあありません。
他にも参考になる、というか改めさせられるところが多々ある本です。
時間がある方は、時間が無い方でも時間を削って読む価値があるかと思います。