アニメどろろ 18話 感想 イタチ死す
どろろの父親火袋が財宝を隠した島には、現在しらぬい、二郎丸、三郎丸(死亡)、イタチ盗賊団、どろろが居ます。
そこに百鬼丸と、多宝丸の軍勢が向かうという、結構ややこしい事態になったところで前回は終わりました。
ものすごいバトルロワイヤルみたいなことになりそうな展開を予想していました。
まあでも結論からいうと、そこまで入り乱れた感じにはならなかったですね。
醍醐軍団が強すぎたこともあって、イタチ盗賊団は太刀打ちできませんでしたので、それ以外の状況が1つずつ進んでいくという感じでした。
でもそんなイタチ盗賊団。
体力だけで言えば馬鹿にできたものではありませんね。
このシーン。
どろろの背中から得た地図を片手に山を歩いているシーンですけど、これ、かなりすごい坂道ですよ。
傾斜、30度くらいはありません?
辺の長さが1:2:√3になる直角三角形のやつです。
そこを部イタチを含め誰もが息切れすらすることなく歩いています。
数さえ負けていなければ、醍醐の軍勢にも引けをとらなかったんじゃないかと思います。
一方そのころ、そのイタチ達がボコボコにしたしらぬいが、二郎丸に「奴らを食い殺せ!!」と叫んでいました。
気持ちはすごくわかるんですけど、二郎丸ってサメなんですよ。
その二郎丸に、山の上にいるやつらをどう食い殺せっていうのでしょう??
と思ってたら、二郎丸、陸に這い上がってきました。
そして三郎丸を喰い、化物になってしまいます。
その化物になった二郎丸なんですけど、どうやら鬼神だったようです。
前回、義足を作ってもらえなかった脚です。
もし義足を作って、今回あっさりと本物の脚を取り戻していたら、なんか義足がもったいないという感じもしますので、結果としてはあれでよかったのでしょう。
二郎丸が三郎丸を食べたことで鬼神が生まれたと考えると、鬼神が百鬼丸の体を持っていったという設定に齟齬が生じますね。
だからこの場合、二郎丸か三郎丸のどちらかが鬼神だった、あるいはどちらも鬼神だったと考えるのが妥当なんでしょう。
さて、そんなこんなやってるうちに、多宝丸率いる醍醐の軍勢がやってきて、イタチたちも、イタチを除いて全滅してしまいました。
しかし多宝丸の一番の目的は兄であり、国の存亡を賭けた元凶である百鬼丸です。
でも百鬼丸のほうには、殺意はありません。
「なぜ俺を殺す?」という疑問がうずまくばかりです。
しかし自分ばかりでなく、どろろまでも危険な目に遭わせる多宝丸達に、百鬼丸も決意を固めます。
初めて多宝丸たちを完全に「敵」として認識しました。
これで百鬼丸がキレたのは二回目でしょうか。
一回目はみおが殺されたときです。
あの時は人間を斬り殺していきました。
今回は、しらぬいが爆薬で山崩れを起こしてしまったため、百鬼丸も多宝丸も退かざるを得なくなりましたが、順当にいけばおそらくまた百鬼丸は人間を斬り殺していくことになるのでしょう。
寿光が心配したとおりになっていってますね。
しかし寿光が考えている通りになれば、そのときにはどろろが百鬼丸を修羅の道から引き上げてくれるということも期待できます。
多宝丸と百鬼丸が退いたそのとき、イタチとどろろは財宝を目にしていました。
イタチは財宝を見て満足して逝ったようです。
これ、うろおぼえなんですけど、原作ではそこに財宝はなかったんじゃなかったでしたっけ。
火袋の手紙が入っていて「イタチが財宝を狙ってるから、他に移すわ」と書かれて居たのを見て、イタチが無念の中で死んでいく、というような話だったと思います。
だからこのアニメでも「実は財宝はイタチが見た幻だった」というようなオチなのかなと思ったんですけど、ちゃんと財宝は存在しているようですね。
まあ、アニメのイタチは悪党でしたけど、憎みきれないキャラでもあったので、こういう死に方をさせてあげてもよかったのだと思います。
そしてどろろはというと「俺のポケットには大きすぎr・・」「今はこいつの使い方が分からないから」と、財宝はそのままにしていきました。
「あれ?ちょっとくらい持っていかないの?」と思ったら、しっかり「別勘定。軍資金」と称して小遣い分だけ持っていきましたが。
そんなこんなで、多宝丸を除いては一応の決着を見て今回はすっきりと終わりました。
次回から、また新しい展開になっていくのでしょう。
また楽しみにしたいと思います。
それでは。
イッシキでした。